0310SEALS戦 −モ式は俺のパスポート−
2019/3/10
2019年4月19日
筆・紅中兵
発生日時:2019年3月10日(日)
フィールド:SEALS(千葉県)
参加メンバー:6名(紅中兵、金子、林当家、やまだ、ジョン、容器)
全体参加人数:約40
この日の朝、林当家より1つのプレゼントがあった。
「こんなの見つけたので、良かったら使って」と提供されたのは、水鉄砲のモーゼル。
ヘボピーの2丁持ちイラストが描かれたパッケージから出して手にとって見る。
ストックホルスターの溝まできっちり切ってあり、そのスケール感はとことんリアルサイズな上、タンジェントサイトも可動というツボを押さえた出来にはひた
すら関心。
(youtubeでの人参軍インプレ動画あり)
そんなこんなで弄り倒していると、口さがないメンバー達が
「今日のメインウエポンはこれですよね」
「1ゲーム目はこれでいくんですか」
等と煽ってくる。
「よろしい。では1ゲーム目のメインアームはこの水鉄砲モーゼルで行く。
ただしやることはきちんとやるので同志諸君も適切な支援を欠かさないよう頼む」
私は宣言すると、ホルスターストックを抜いてこの水鉄砲モーゼルを付けた。
弾は出ないが、エアーガンを撃つだけがサバゲじゃない。
かくして、水鉄砲のみを手にサバゲで勝利を目指すという、前代未聞の試みが幕を開けた。
※以下、記事本文はフィールドマップを参照しながら読むと人参軍の機動がよくわかると思う。
SEALSフィールドマップはこちら
この日最初のゲーム、フラッグ位置は最も遠くなる対角上に配置。
我々は1番から、敵は9番からのスタート。
この配置だと、戦術方向としては右に回りブッシュ地帯を抜けた後に観戦台下を横断して行くルートか、左をまっすぐ進んで途中2つの建造物を利用しつつ外角
を左回りに行くルートかの2つとなる。
遊撃戦の得意な我々としては、ブッシュ地帯を活用し敵の様子に合せて進出・引き釣り込んでゲリラ戦に持ち込むなどいろいろ出来る右回りルートで進むことと
した。
最右翼のフィールド限界を同志金子・ヨウキ隊が、中央前方をジョン・林当家が、そして私の左側はヤマダさんが固め、全体としてフォーメーションを取りつつ
前進。
コンテナがギリギリ見えるところまで着いた途端、敵からの猛烈な射撃が開始された。
普段なら容赦なく前に出て隙のある敵を狩っていくのだが、今日はぐっと我慢、銃声を頼りに指揮を取ることに専念。
2方向からの相互支援が功を奏し、1−2名を倒したところ残敵は後退した。
どうやらブッシュに入ろうとしたが我々が張っているのであきらめて他ルートを目指すことにしたのだろう。
前方より「敵、後退!」の声に合せ、人参軍は観戦台手前まで進んだ。
後退した敵が立てこもるコンテナ地帯はちょうどフィールドの中間地点となり、観戦台の脚やコンテナ群を利用して敵
は頑強に抵抗を続ける。
人参軍は火力あるメンバーを正面に据え、徹底的な殴り合いの銃撃戦状態に突入。
しかもこの時、我々の左側面にあたるフラッグ4付近にも新たな敵の接近が。
コンテナ地帯を奪取しようと迂闊に前進すると左手よりの銃撃を受ける恐れがある。
左翼の警戒を立てねば、と思ったその時、私の左後方よりヤマダさんが前進。
「左警戒!敵とは距離がある上、前に出ると側面から叩かれる」
ヤマダさんは心得たとばかり、無言でうなづくと静かに三八式を上げる。
次世代電動のけたたましい発砲音に紛れ、全長1,276cmの歩兵銃が敵を捉え、発射。
響くヒットコール。
人参軍左側面の脅威は排除された。
一方、人参軍前面はジョンを囮に出して金子隊が前進、射程に捉えた敵をどんどん駆逐していく。
敵側からの発砲音が途絶えた。
様子を見ていた林当家が言う。
「行けそうだ」
幸い、我が人参軍メンバーもほとんど健在のようだ。
「よし、この機に乗じるぞ。前進!」
私は左手を前に振って全軍に合図する。
隠密性重視のため、突撃発起こそかけないが、人参軍は今、何をすべきか承知し、全員がフラッグに向けて駆け込んで
いた。
1団となって1番フラッグに向け突進、最前列のジョン・林当家はフラッグを通り抜け、その前方へ。
左は先ほどの体勢を維持したヤマダさんががっちりガード。
完璧なフォーメーションがフラッグを通過・蹂躙した。
敵の反撃は・・・ない。
私はフラッグ基部に水鉄砲モーゼルを立てかけ、両手でボタンを押す。
1秒・・・2秒・・・3秒・・・
10秒経過、フラッグの色が変わる。
「フラッグダウン。全ての戦闘を中止してください」
アナウンスが流れる。やった!
「おお、人参軍勝利!」
「本当に水鉄砲でとっちゃいましたね!」
チームメンバーの見事な連携と、卓越した状況判断が功を奏し、水鉄砲モーゼルはフラッグまで到達することができた。
有言実行、正に人参軍らしさを内外に示した一戦であった。
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