紅い銃の伝説
2010/4/25


2010年4月25日 福生●●橋フィールド
参戦数 約60名 うち人参解放軍参加 6名
筆:紅中兵


この日、ラスト前ゲーム(奥フラッグからスタート)の事だった。

我軍は中央通路から左の迂回路を進み、敵フラッグを背後から突く事とした。
とはいえストレートに攻めては敵に迎撃の暇を与えてしまうので、一旦迂回路入り口にて散開前進しそのまま直接フラッグを突くと見せ、敵を引き付けている間に少人数を迂回させる事とした。

開始後すぐに配置に。
予想外に大人数がフラッグ前におり、まず迂回路入り口に進入されないよう1名がここに留まる。

当初目標の迂回路を入ったブッシュに展開2名程で展開、残りは更に左に進み迂回路をひた走る。
が、敵の迎撃にあい同志イノウエが戦死。

同志砂糖人が伝令に戻って来た

「敵に察知されました。膠着しています!」

だが、ブッシュも前方に数名の敵を迎え、ここをがら空きには出来ない状況だ。
お互いにブッシュで視界・射界とも制限され、中々ゲットに結びつかない状況での叩きあいが続く。

いずれにせよセミオートハンドガンの私では膠着を打開出来ないと思ったので、この地点を砂糖人に任せ迂回路進攻部隊の様子を見に行く。

曲がり角手前で2名が待機していた。

聞けば待ち伏せされ出て行くと狙い撃ちされるという。
しかし敵の位置及び人数がわからないので、私は自ら囮となり出て来た奴を叩く様同志に伝え、匍匐で通路上を進む。

通路の半分まで来たが一向に射撃は始まらない。これはいないぞ!

直ちにハンドサインで同志達を呼び、跳躍前進させて一気に角を取る。
この時点で敵も気が付きフラッグ周辺があわただしく動き始めたが、もう遅いっ!

我々はフラッグ背後まで一直線の道上に散開、じりじりと押し上げていく。
同志2名が通路上を掃射している間に私は間道に入りブッシュ側からの接近を試みる。

かなり近づいたところで我が眼前の敵も打ち倒され、生き残りの敵はフラッグ方面へと逃走。
戦いの焦点は敵フラッグ周辺へと移った。

この時点でフラッグ街道の安全は確保され、同志達が駆けつけて私と合流。
しかしフラッグまで僅か数メートルなのだが2名とももう弾がないと言う。

1人はサイドアーム(紅のPPK)有りだがもう1名はサイドアームが無いとの事ゆえ、私は腰から紅のPPKを抜き彼に渡す。

唯一の実戦火力を有する私が側面で動き回り、敵がこっちに気を取られている間に2名でフラッグ目指し突っ込む事とした。

それいけ!

ガサガサッ!バンババン!ズドドドド・・・

「ヒットー」

私が眼前のブッシュから飛び出した時、その向こうにはもう1つの茂みがあった。

「しまった!敵はあの向こうか」

斜面を這い上がり更にそのブッシュまで前進しかけた時、フラッグ直前からは2つのヒットコールが。

かくして人参解放軍敢死隊は敵フラッグに肉薄し守備兵の心胆を寒からしめたものの、残念ながらフラッグ奪取には到らなかった。

その後ほどなくして制限時間終了を告げる声が。

我がすぐ右後方からは同志砂糖人が。
彼もその後ブッシュ内の制圧戦に勝利し、敵2名を打ち倒してすぐそばまで接近していたのだ。

しかしこのとき、彼も、そしてフラッグを見下ろす位置にあるセーフティのゲーマー達も、赤い銃を振りかざし果敢にフラッグアタックをかけた同志達の勇姿を見ていたのだ。

まさかアウトドア戦でNew銀ダンを使っているとは思っていないセーフティでは
 

「あの赤い銃は何だ?」
 

「人参軍では突撃兵が持たされるのか?」
 

人参軍メンバーが無双発動すると銃が赤くなるらしい」
 

等、様々な話題が飛び交い、いつしか「赤い銃の伝説」となっていったのである。




人参サバゲ通信表紙へ       人参日報編集局へ