作戦名「8月の砲声」報告書 
2006/8/20



人参軍主催井岡山フィールドゲームレポート
概要:人参解放軍よりの参戦 4名 ゲーム全体の人数 9名
 筆・紅中兵

 この日は朝から暑かった。我が人参解放軍が拠って立つ革命根拠地・井岡山フィールドでの主催ゲームも今日で3日目。前回・前々回と試験的色合いの濃いゲームであったが、今回も以前までの教訓を元にセーフティ位置をフィールド寄りにするという試みを行った。実は前回のゲーム中に私と同志イノウエにて鎌を振るって移動途中路にセーフティ用地を開拓していたのであった。
苦闘2時間、20名程度までは収容できる広さを確保したものの当日は刈った草だらけで荷物を広げる余地が無かった。あれから1ヶ月、刈り取った草も枯れ丁度良いだろうという事で今回突入してみた。

枯草は土の地面を隠し敷物を広げ汚れずに展開するにはもってこい。ところが・・・
広げたブルーシートに荷物を載せるとあちこちで「プス」「パス」という音が。

実は刈り取った草木の断面が全て斜めにカットされ、パンジースティク状態になっていたのだ。
常日頃米帝撃破ばかり考えていた所為か、いつものクセでついというべきか、そんな訳でセーフティが全てベトコンの罠状態
チーム「天竺(仮)」の議長なんか持参した水用ポリタンクに穴を開けてしまった程。なので皆が腰を下ろす際にはまず尻の位置を確認してから、というのが作法となった。

ワイワイやりながら着替えていると、どこからか砲撃音が。「この散発ぶりは鬼畜米英ではなく、日本軍のものらしいな」というほど、つるべ撃ちと呼ぶには程遠い3発づつの散発的な砲声は結局30分程度続いていた。う−んやはり「8月の砲声」だね!

さて、ゲームは人数的に人参解放軍対他チームで進行していったのだが、実は別の強敵がフィールドに待ち構えていた

スズメバチである。

単に刺されたら危ない、というだけではない。奴等は戦術面でも我々を凌駕する動きを見せ、翻弄してくれたのであった。
まず、数を活かして分散偵察を行ってきた。赤フラッグ・黄フラッグは同時に蜂斥候の襲来を受け、とにかくゲーム開始で分散した我々を更に各個偵察蜂が頭上を徘徊する。とにかく敵より何よりこっちの方が危険なので、我々は「敵にヒットされても蜂にヒットされるな」を合言葉にとにかく奴等をやり過ごす事に全力を注いだ。

何ゲームか行ったが、とにかく蜂偵察隊の執拗かつ綿密な頭上哨戒行動にはその内被害者が出る恐れがあると判断し、一旦セーフティに撤退し時間を置く事とした。30分ほど休憩兼ねてミリオタ話などで盛り上がり、さて少数の斥候をフィールドに出して見ると敵偵察隊の姿は消えうせていた。念のためフラッグ位置を谷間側(蜂の巣があると想定される場所の反対側)にと移動させ、さあ再開だ。

始めてみると奥側フラッグには再度蜂斥候が姿を表したが、それでも先ほどよりは全然少なくなったのでまあ注意してれば大丈夫だろう、とゲームを続けていた。

しかし、敵が姿を消していたのには訳があったのだ。

数ゲーム程して、1人が弾の補充にセーフティに戻った。するとセーフティよりフラッグに宛て、無線連絡が。

現在、セーフティは蜂4匹の急襲を受けつつあり。敵の脅威が去るまで接近されない様、注意されたし!」

何と奴等は、姿を消した我々を探し当て、セーフティに奇襲をかけていたのだ。ちょうどのタイミングでゲーム再開し入れ違いになったから良かったものの、もう少しバカ話に花を咲かせていたら危ないところであった。

そんなこんなでしばらくして、時間的に彼らの活動もピークを過ぎたのか徐々に敵斥候の数も減ってきたので我々はぼちぼち本腰入れてゲームが出来る様になった。

しかしながら、前回もそうであった様に、もう一つ強力な敵がこのフィールドには存在していたのだ。

それは、湿気によるゴーグル曇りである。どれほど強力かというと、私の2重レンズゴーグルですら曇ってしまう(もう数年に渡ってこのゴーグルを使ってきたが、夏であれ冬であれ今までそんな事はなかった。本当に初めてである)のだ。恐るべし。
ゴーグルが曇っては敵を見つける事が出来ない。いきおい皆の動きが大胆になっていく。

そんな間隙を突いて、「天竺(仮)」議長は何とアカデミーのブローニングM1910で電動を殺るという快挙を。しかもこの時我が方(やられた側だネ)の配備は電動・ボルトアクションライフル・ハンドガン、の3名であった。圧倒的不利な火力を以ってして、しかも尚最大の脅威から片付けるという定石を忠実に実行する議長の技量にはフィールドの誰もが感じ入った(でもあの「ポコ」という発射音には誰もが笑わずにはいられないが)。

こんな状況下でも、同志佐藤人は冷静だ。
今回初お目見えのムルデカ旗(インドネシア国旗)を付けたVSR−10で、次々と敵を狩っていく。それも相変わらずサイトの無いままでだ。
今回も敵戦力の50%、75%を彼一人で撃破してしまった事が何度もあり、この日も戦線初投入のインドネシア国旗を旗ざお代わりに銃につけたまま、必殺のムルデカ突撃をかけて敵戦線を心胆寒からしめていた。

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かの地で運営をはじめてまだ間もないというのに、毎回ネタ満載なゲーム展開を見せる井岡山フィールド
これからも伝説の対決が展開される事が期待される人参軍革命根拠地は今後も目が離せないゾ!



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