タイトル
・5/7 太田川合戦by同志裕章
・「あの蛮族を撃て!・野蛮人戦記」by紅中兵
・今日の1言
ここでちょっと野蛮人戦について知らない人の為に説明しよう。
これは遮蔽物の多い203フィールドならではのゲームで、白兵戦武器のみを手にした通称「野蛮人」が潜む森林内を、銃を手にした通称「文明人」が目的地目指して進んでいく、というものだ。
まあ雰囲気的には密林を進む探検隊と思ってもらえば良い。A地点からB地点(通常は2つのフラッグ間が使われる)に進む間に、随所で骨や棍棒、蛮刀などを手にした野蛮人が襲い掛かってくる。
文明人はセミオートのみ、マガジンもまあ通常とかの軽微な装備(ハンドガンあたりが望ましい)でこれを排除しつつ、時には仲間を人身御供にして自分はフラッグタッチを目指すと言うわけである。
上手い人が野蛮人をやっていると、文明人側はかなり怖い。気分はランボーを追いかける州警察である。またそうでない人にも遮蔽物の利用や隠密接近など、通常ゲームでも大いに利用できる技術習得の格好の練習となる(なんたって腕+得物のリーチまで近づかないと倒せないのだ)。
野蛮人として密林に潜んだ経験者は誰もが「たとえハンドガンであっても弾の出る火器がどれほどありがたいかわかった」と実感している。1ランク上のプレーヤーを目指すなら一度は野蛮人となって森に入る事をお勧めする。
さてさて、この時私は野蛮人戦始めての同志2名を連れて未開のジャングルへと分け入った。
一見開けている地形でも、樹上から切りつけて来る自由落下系野人などがいるので決して油断できない、倒れている丸太の後ろにも野蛮人が横たわっているかもしれないぞ、というような話をしつつ、やや下草の茂ったエリアに突入した。目標とするBフラッグまでは2/3ほどの地点だ。
「もう少し」という安堵感と「そろそろ来るぞ」という緊張が交錯する中、私は右手約5m先の草むらが一瞬「かさっ」といったのを聞き逃さなかった。
こんもりとした塊と、振り上げられた黒い何かが視界に入った。
手にしたモーゼルHSCを横薙ぎに向けざまトリガーを立て続けに引く。
ちょうど2発目が発射された刹那、こちらにまっすぐ飛んでくる黒い刀身が見えた。3度目のBB弾発射と私の胸にナイフが突き刺さったのは同時だった。一方の陸自新迷彩の野蛮人の方は私が放った弾に加え、異変に気づいた後続の2名からもしこたま弾を浴び203の土に還ったという。
ナイフ投げの手だれにかかると白兵戦武器も飛び道具であるという恐るべき一戦であった。でも投げないで後ろから襲い掛かれば全滅出来たかも知れなかったのにね。
●●とトカレフも使いよう