対日戦終了記念・海豹戦

2010/8/15


満軍、東南亜細亜に出撃の図。もしもの歴史を再現である。


先日我が井岡山根拠地にお越し頂いた友好チームである大東亜総合警備保障さんより、8月15日に千葉はSEALS貸切ゲームにご招待を頂いた。
SEALS自体我々は初めてなのだが、それよりも今回の目玉は「8月15日」という日程にある。
これはやはり、普段の装備ではなく何かこの日にちなんだ装備での出撃を行うべきである、という人参解放軍史跡探訪調査委員会の決定を受け、我々は日本の敗戦と共に消えてなくなった幻の謀略国家・満州国軍装備にて出撃を行った。
以下はこの際の記録である。
尚、例によってゲーム間のネタ画像もあるので話半分で読まれたし。



SEALSセーフティ周辺風景。今回我々はAフィールドだったので入ってすぐの手前側だった。
ちょっとしたステージもあり、大人数を集めてブリーフィングとかをするのも容易である。


これはAフィールド脇にあるレンジ。幾つかの距離に的があり、銃種によって使い分けて調子を見れるのは良い。また、明るいところにあったので弾道も追いやすくHOP調整もサクサク進んだ。


VSR-10の調整に余念のない同志金子。しかし今回は1マガジン10発制限があるので実銃のクリップ装填並みの緊張感を以て操作せねばならないのである。


午前中のゲーム予定について、ブリーフィング風景。
きちんとゲームの時間割を明示してくれていたので、休憩時間は何分かとかいつ昼休みになるのか、等があらかじめ知る事ができ、とても助かりました。


さてこっからはフィールド空き時間を借りてのイメージフォトを幾つか。
ごく一部の部分だが杭と板で補強された塹壕っぽい箇所があり、上部には橋も掛かっている。
後に我々は勝手に「近すぎた橋」作戦としてこの橋を奪取し周辺に接近する敵を迎撃する作戦を遂行した。
まずは散兵線よろしく壕内を疾駆する同志金子。勿論目的は中央要塞の奪取だ。


常時最大の激戦となる、中央要塞を我が満軍部隊はたった2名で占拠、満州国旗を掲げこれを内外に見せ付けた。
勿論この後、奪回を意図する敵側より壮絶な銃撃を受け激闘が繰り広げられたのである。
(これはゲーム中、本当に実施しました!)


「敵はこの方角だ!一斉射撃開始!」
奪取した要塞前面土嚢陣地にて指揮を取る紅中兵砲兵下士。


今日の昼ご飯・・・人参軍厨房部得意の短時間料理、餡かけ硬焼き蕎麦である。
後ろにあるのはアルコールフリーのビール。やっぱ暑い時の士気向上にはコレ!


要塞を奪取した我々は、撃墜した米軍機より取り外した機銃を設置し対空防御陣地を構築した。
「目標、北西より襲来せるイリューシン弐型。撃ち落せ!」


奮戦空しく、機銃座はシュトルモビクの掃射にて壊滅した。
地獄の黙示録ではないが、やはり対地銃座で飛行機を落とすのは中々困難なようだ。


フィールド各地に立てられた地雷原の標識。上部の文字はどうやらカンボジア語っぽい。
仏領印度支那とは、我々満軍も思えば遠くへ来たモンである。

さて、ゲームの方であるが何せ盛夏のフィールドにカーキ軍服という迷彩効果全く無視の状況(勿論承知の上)で望んだ為、僅かでも色みが似ている通路上を主な隠れ場所としての機動を中心に展開した。
リアルカウントだから皆さん少しは慎重か・・・と思ったら大間違い、普段からリアルカウント戦闘に慣れている面々なので、とにかく気づかれたら即撃ち込まれる、しかも正確・・・という苦戦を強いられた。
こういう状況で取り得る最善の手、として自然とアンブッシュを中心にした戦法になったが、地面の地肌が露出している地点を選んでとにかく低く待ち、草の動きや足音を頼りに敵の僅かな隙を無駄にせず活かして行く事で、何ゲットかを叩き出す事が出来た。

当日のゲームはフラッグ戦だけでなく様々なイベントゲーム盛りだくさんの展開で、フラッグ戦も定期的にフラッグ位置を変えたりしてくれるので衝突エリアが変わり最後まで飽きさせない進行と、充実の1日を過ごさせてもらう事が出来た。
その中でも特筆すべきは、今回主催が大東亜総合警備保障さんだけあって本職系の方々が多数いらっしゃった様で、普段の遠征ゲーム会とは動きが違う!練度が違う!ってのをいろんな局面で痛感!強い相手と交われるってのは自分に足りない色々な事を気付かせてくれる良い機会であると今回もまた学ばせて頂きました。

ゲーム1回1回が印象深い戦闘に満ちていたのだが、ここでそのベストを挙げるとすると、デスカンパニーさんと組ませてもらった大将フラッグ戦で決まりだろう。
この時のルールは、敵フラッグについては紅軍・黄軍とも決められた2名だけがタッチする事で勝利と出来る。従ってその有資格者(まあ普通は大将1名だったりするので今回も便宜的に大将フラッグ戦と呼ぶが)が戦死してしまうと引き分けはあっても完全勝利はなくなってしまう。
勝利のコツとしては、いかにその大将を敵フラッグまで連れて行くか、にかかってくる。
この時、紅軍の有資格者は(識別容易って事で)我が人参軍2名と定められた。
作戦としては、左右に別れて進攻し敵が主力を置いている方に当たった側は囮となって敵戦力を引き付け、その間に手薄な方が前進し敵フラッグを攻め取る、というものとした。
そしてこの時、私の周辺警護と進攻ルート確保を担当して下さったのがデスカンパニーさん。この日は4名編成で、うち1名は豪州軍少尉との事で指揮言語は日語・英語混在。うーん私もいつか亜細亜混成部隊を率い日・韓・中語で指揮を執りたいと思っていたが先を越されたって感じだ。
さて、いざ作戦が開始され、我々はフィールド左翼を進んだ。
通常この手の大将フラッグ戦で大将にされると、中々前進しない同盟軍を進める為に私が陣頭最前線を進み「大将を死なせるな!」って事で他のメンツを強引に引っ張っていく事になるのがお決まりなのだが、この日は違った。
デスカンパニーさんは前方に2名、右側面(敵侵攻の恐れがある為)に1名の行軍隊形を維持しつつ、ドンドン進んでいく。迷彩効果の無い私があんまり前に出ちゃうと足を引っ張らないかと控え目にしていたら「もっと前進を」と言われる程。しかも交戦も極めて短時間、すっと消えたと思うとちゃっちゃとやっつけてすぐ配置に戻って来る。
かくして、敵フラッグはもう眼前という地点まで到着、さすがにここでは敵も守備隊を置いていた様で、彼我の激しい銃撃戦が展開された。我輩も少々戦いたいぞーと思っていたが、それもほんの一時でやみ、我が前方の2人が消えたと思ったら1人が戻ってきて「さあ旗へ」と促す。ブッシュを抜けるとこんなに近かったんだと思うくらい目の前にフラッグが。この時デスカンパニーさんは我が視界に2人のみ。流石に先ほどの戦闘で損耗してしまったか、と思いつつ旗を押さえて「終了ー!」
すると、ブッシュをかきわけてもう2人も出て来た。おお何と全員無事!
素晴らしい戦果にフラッグ前戦闘の経緯を聞くと、前方2人で交戦して引き付けている間に豪軍少尉が側面に回り込んで全員片付けたそうだ。
個々の練度に加えて連携の高度さ。ただものじゃないと思い後ほどお話を伺うと、普段は米海兵隊と一緒に遊ばれているとの事。なるほどそれで英語指揮にも慣れていれば動きも無駄が無い訳だ。いやーまだまだ世界は広いなー、と感慨に浸ると共に、我が軍も一層の精進を誓った次第である。
 

という事で当日遊んで頂いた皆さん、ありがとうございました。


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