SAVE CHAIRAMAN HON
−−−CKF 人質奪還戦−−−
2011/4/8


2012年4月8日 千葉北CKFフィールド
参戦者:紅中兵、同志金子、リン・ウーミン当家
筆:紅中兵



 

序章:フォージャーダウン

その日、私は交流戦の調整の為に移動途中、この外交を妬むチーム●●の待ち伏せに遭いフォージャーを撃墜された。

パイロットの献身的操縦により何とか無事に不時着は出来たものの、敵●●の偵察隊により拉致され、移動途中の本隊に引き渡される為、近くにあった某倉庫内に軟禁されていた。

しかし、乗機の異変に気付いた我が軍では直ちに救出隊を編成、周辺チームにも派兵を要請した結果、大部隊が紅中兵を救うべくこの倉庫に殺到しつつあった。

かくして、人質中の私と監視兵、それを救出に来る人参解放軍&同盟軍、そして更にその後から急接近する敵部隊、というシチュエーションからこのゲームは始まる。

それでは、この一戦の一部始終をお楽しみ下さい。
 
 

本編:SAVE CHAIRAMAN HON

うらぶれた街の一角にその倉庫はあった。中には古い車とドラム缶が幾つかあるだけだ。

「そこの隅にいてもらえるかなー。そうそーうオッケーイ。じゃ、そこで動かないでー。バーイ」

何となくローラみたいな口調の見張りはそういうと、ホルスターストック入りの我がモーゼルを車のボンネットの上に置き、姿を消した。

無線により我が軍救出隊の接近が告げられていた様で、見張りはこれを警戒し待ち伏せに入った様だ。

私も無闇に動いて救出隊の誤射を受けては元も子もないので、状況がわかるまでは静観する事とした。
 

やがて、倉庫左はるか前方、ホテル方面で散発的な銃声が響き始める。いよいよか。
この様子だと友軍の接近は左から、と思っていたところ、不意に後ろから肩を叩かれる。

「はうっ!」

見ると、破れ窓から入ってきたのはこれこそリン・ウーミン当家!

まるで「青龍(ブルードラゴン)」1巻の某シーンの様な展開である。

「ご無事で何よりです。さあ参りましょう」

「うむ、ではモーゼルを回収させてくれ」

リン・ウーミン当家に周囲を警戒してもらいつつ、車の上のモーゼルを無事回収。

そういえばあの見張りはどこに行ったのか。
戦後の調査によると、実はこの時、既に倉庫から逃げ去っていたらしい。

当家が侵入した破れ窓から外に出ると、そこには一隊を率いた同志金子が敬礼して待っていた。

「お待ちしておりました。さあ、司令部まで戻りましょう」

かくして我々は帰路に着く。
それにしても、複数チームがこの倉庫を目指し接近しつつあったのに最初に到着し私の救出に当たったのが我が軍であったとは、さすがである。

同志金子とリン・ウーミン当家が左右を警戒しつつ先導し、市街を抜けていく。
私は追撃隊を警戒し後方を伺いつつ移動していた。
するとそこへ、少し前「金塊争奪戦」の際に共に戦ったチームが駆けつけて来た。

「おお、ご無事で脱出されたのですね!これより後方の守りはお任せ下さい」

かくして、私の前方は我が人参解放軍精鋭が、後方も別のチームが警戒に付き、私は完全護衛を受けつつ友軍拠点へ向けて移動を開始したのであった。

途中、右手より駆け寄るPMC。見ればこれも今回私を救出に来たチームの1人である。
彼は我が隊を認めると片膝を付き、報告した。

「我が方は左ルート上にあるホテル周辺に敵主力を引き付け、これと激しく交戦中!
 我々が敵を誘引しているこの隙に、どうぞ機を逸せずお進み下さい!それではご武運を!」

素晴らしい!紅中兵を無事連れ帰るというこの1点を達成すべく、参加各隊が各々なすべきを全力で果たしてくれているのだ。

「これぞ好機!主席、一気に勝利を決しましょう!」

ウーミン当家が力強く宣言する。我同意。
かくして我々は行軍体勢を保ったまま進撃速度を最優先し、司令部へと急ぐ。

到達地点である司令部の手前あたりにはもしかしたら若干の捨石部隊が我が隊の到着を阻む為に存在するかも知れなかった。

その敵兵を自らの身を以っていぶり出すべく、同志金子が無謀とも見える勢いで突き進んでいく。
 

突入!

しかし、発砲はない。クリア!
 

「さあ、ここです。ここに触れて!」

ウーミン当家が促す柱に触れ、本ゲームは作戦成功、我が方は勝利を得た。
しかも主席警護隊は誰一人犠牲者なしである。

・・・かくして、人参解放軍の輝かしい歴史はまた続いていくのであった。
 

次回活躍を心して待て!



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