第六次上海事変でGO! -龍玉は欲望の耀き-

2011/4/29

人参解放軍恒例のローパワーインドア戦「上海事変でGO!」も早いもので6回を迎えた。
元々は日中ヒストリカルがベースだったのだが、何となく国府軍がキワモノな相手と戦うアドベンチャーになりつつある(?)
いやそんな事はないか。火消しとか車夫とか、きっと日本軍の間諜だよね。特殊部隊だったんだよね。だってやたら戦闘力高いんだモン。

それはさておき、今回もドタキャンありドタ参戦アリと戦闘開始直前まで相手の構成が流動するという波乱に満ちた幕開けであったが、ゲーム自体はいつもの通りの超激戦の連続、あっという間の4時間であった。

例によって戦闘が激烈を極め、とてもじゃないか写真どころじゃあなかったので、ゲーム中の様子は文中のレポートから汲み取ってもらうとして、今回もその数少ない写真を交え、当日のダイジェストをお届けしたい。



「シリーズ・日本兵は見た」
電信柱の陰から敵情を探る。「まあいやだ、電動トンプソンなんて、どうしましょう」
いやいやいや、その前に背中にあるのは何ですか?

という訳で、国府軍側にとって最も恐れられる百式短機関銃
この存在感に匹敵するのは、最近の中華電動でいうとPPSHかステンか。
 

それはさておき、今回も新規参戦者を迎え一進一退の攻防が展開された。

戦況は、第一次会戦、第二次会戦とも辛くも国府軍側が勝利条件を達成。

前回より導入された「敵タッチで戦死」によってヤスクニ送りが容易になった事で、ゲーム展開にメリハリが付き、また、一度ヒットさせた敵戦力を確実に減させる為には、両軍共に果敢なアタックをかけてくる事から戦闘はより一層激烈を極めるようになり、ルールによってこのイベントゲームが更なる深度を高めたといえよう。
 

第二次会戦終わったところで大休止、恒例の人参軍より参加者全員に茶菓支給が行われ、一息ついていたその裏面で実は次なるイベントの種が蒔かれていた。
 

さてそろそろ始めようか、というところで明かされたその特別ゲームの名は「ド●ゴンボール戦」
聞いてその名の通り、リトル上海各地に伝説の7つのドラ●ンボールがあるという。
この7つのボールが全て集まった時、何かが起こる

という訳で、当初は両軍にてこの龍玉を確保すべく戦闘が展開される。
そしてどちらかの陣営が全滅(ヤスクニ行きになったものは所持している龍玉を残置)した時、7つの玉の所持者となるべく壮絶な仲間割れが始まる、というものだ。

さて、リトル上海各地に散った両軍だが、索敵途中であちこちから

「玉だ!」

「確保したぞ!」

という声が聞こえてくる。勿論宣言する必要はないので、中には友軍にもダマで玉を集め「最後の1人」を目指した者もいたらしい。
中には、発見した貴重な玉をわざと目に付くところに置き、これを確保に来た敵軍を狩っていくという高度な戦術を駆使した者もいた。
 

かくして一進一退の攻防が続き、気が付くと日本軍の抵抗がない。

これはもしや・・・私はヤスクニの様子を伺うべく、上海銀行2Fから4行倉庫の方へ向かった。
入り口を伺おうとした時、眼前にはあの車夫の姿が。

視線を下げる私と、視線を上げる車夫の目線が合った時、彼の口元が笑みにゆがむのが見えた。
 

そしてその直後・・・

「ドラゴ●ボールッ!」

来た!新たな戦闘の始まりだっ!

振り向くと、私と同様に様子を伺いに来た×(カケル)が。
彼は正面をこちらに向けており、銃口を上げれば即私を狙える体勢にあった。しかし、つい数秒前まで共に戦火をくぐって来た戦友に発砲するには忍びないという情が、彼の動作を一瞬だけ過ぎった。
この僅か1秒とない時間差に、我がモーゼルは確実に彼を捉え、私は生き残った。
 

一方、さっきまでいた上海銀行2Fでも壮絶な銃撃戦が発生していた。
同様に、雰囲気に異様なものを感じ取った流しのジョンは、静かに集団から離れて壁際に寄り周囲の配置を確認する。
そこに響き渡る「ドラゴ●ボールッ!」の声。

彼は得たりとばかり、ついさっきまで同志だったその群れに容赦なく銃撃を加える。

たちまち倒れる同志達。

阿鼻叫喚の地獄絵図の中をなんとか脱出し、生き残った数名は再びリトル上海各地に散り、優位な位置で新たな戦闘に生き残ろうと機会を機会を伺う事となる。
 

私は×(カケル)の所持していた玉をゲットすると、上海銀行2Fでの銃撃戦生き残りからの背面奇襲を避ける為に4行倉庫1Fに降りた。

しかし、前方の楓林閣酒家2Fから銃撃が。
指切りセミオートっぽいが、ブローバックではない。すると同志金子の赤化銀ダンか。さてはボルトアクションライフルは弾切れだな。
よし、イタダキだ!

楓林閣酒家2Fに上がるスロープに取り付いた私は、隙間から動く物が見えたら反撃出来る様に前方を注意しつつ接近を試みた。
と、そこにピンポイントで1撃!

「このストレートな弾道は銀ダンではない。しまった!」

先日譲ったモーゼルだったのだ。ショートマガジン1つしか無い筈だが、この状況では生き残りより装弾数の方が多い。
普段自分がやっているモーゼルによる狙撃を受け、私も敗退。

かくして、リトル上海に残ったのは同志金子と流しのジョンだけとなった。


お互いに似た戦闘傾向のある2名。時々足音はするものの、なかなか決着が付かない。

ヤスクニの英霊達が業を煮やしてバイオハザード化しそうになったのを見て取った私は、リトル上海2Fの第二ヤスクニ、通称「セーフティ」から戦況を伺う事を提案。
それじゃあ、という事でリトル上海を移動中、やはりこのままでは決着が付かないと悟った同志金子は流しのジョンに決闘を申し込んだ。
所謂、背中合わせで10歩いたら撃つ、って奴だ。
これは見ものだ、という事で英霊達衆人環視の中、●ラゴンボール戦ラストは決闘で決着する事となった。

この時、同志金子のモーゼルにはまだ数発の弾が残っていた。その気になれば弾切れまで叩き込み、確実にヒットコールを取る事も出来た筈だ。
しかし彼は、「勝っても負けても1発でカタを付ける」と心に決めており、その心情に実直に従ったのである。

1歩、2歩、3歩・・・そして10歩。

双方振り返って、発射!

発砲は、同志金子が一瞬早かった。しかしその後ジョンのダブルタップ。
最後まで立っていたのは、流しのジョンであった。
 

さて、かくして7つの龍玉を手にしたジョンの前には器に身を映した神龍が現れたというが、彼が何を願ったのかは誰も知らない。
 

このドラゴンボー●戦にて消耗した数名が自主休戦に入り、戦力バランスが崩れた事からこの後は編成を変えて3グループによる巴戦を行った。
ま、当然ながら真ん中に配置された部隊は双方から攻め込まれ真っ先に損耗していくというパターンは崩せず、この1部隊が全滅してからが真の戦いという感じで戦闘は続いたのであった。
 


かくして全ての戦闘終了し、人参解放軍首脳部によるご挨拶。
今回も皆さんお疲れさまでした。


終結せる参加者諸氏。一部もう着替え始めちゃってるけど、べつにこのまんま戦闘に参加してもOK。
それが「上海事変でGO!」なんです。


そしてお待ちかね、記念品の贈呈。
今回でシーズン2(何じゃそりゃ?)のコンプリートである。
そのうちヤフオクで流れたりして。


今回も、日中米独その他市民の皆さんと、バラエティ豊かな参加者を得て盛り上がった1日でした。
皆さんお疲れ様、そしてまたリトル上海で会いましょう。


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